取得する前に知っておきたい「オールドドメイン」の効果とデメリット

サイトアフィリエイトを進めていると、必ずと言っていいくらい「オールドドメインを使った方が良い!」という情報に出会います。確かに選び方を間違えなければ効果的に活用することも出来ますが、逆にデメリットもあります。そんなオールドドメインについて解説します。

オールドドメインとは何か?

まず始めに理解しておきたいのは、オールドドメインとはそもそも何か?という点です。

オールドドメインを簡単に説明すれば、「以前誰かが取得して何かしらのサイトを運用していたドメイン」のことで、何らかの理由で更新がされておらず、期限切れ(誰でも取得できる状態)になっているものの事をあらわします。

パソコン画面

中古ドメインと呼ばれる方もいますが、一般的にはオールドドメインで良いかと思います。

 

「何故、人が使っていたドメインなんて使いたいのか?」と思われる方も多いと思いますが、そこにはちゃんと理由があります。

それは、過去にサイトが運営されていた期間に培われたドメインパワー(被リンク等)が、そのまま使えてしまうというメリットがあるのです。

例えば新規ドメインを取得して、インデックスをされるのを待っていると、多少の時間がかかりますが、オールドドメインを活用すると直ぐにインデックスされるケースがあったりするわけですね。

現在はページランクの更新がストップしていますので、ページランクの引継ぎに関しては、あまり意味を成していないとは思いますが、過去についていたページランクなども引き継ぐことが出来るので、仮にページランク5がついているオールドドメインを取得して、自分の運営サイトを公開すれば、「最初からページランク5」がついているサイトを運用できることになります。

 

飲食店の居抜き物件のようなイメージ

個人的にはオールドドメインは飲食店の居抜き物件のようなものだと思っております。

カフェの写真

(カフェが潰れるとと、その後に新しいカフェがよくオープンしますよね?)

居抜き物件とは、仮に「ステーキ店」を営まれていたお店が潰れてしまったと仮定すると、その店舗で使われていた外装や内装、キッチンや冷蔵庫、テーブルやいす等を多少のメンテナンスはするものの、そのまま活かして「焼肉店」をオープンさせるといった手法です。

こうすることで、お店をオープンさせるためにかかるコストが驚くほどカットすることが出来てしまうんです。

予断ですが、ファミリーレストランなどの居抜き物件の場合、「場所のリサーチ(人が集まる場所なのか?車の通りは多いかどうか?)」もしっかりとしてあった場合が多いため、居抜き物件としては最高のようです。

 

ようするに、この店舗で使われていた外装や内装が、サイトで言うところの「被リンク」や「ページランク」だと思ってもらえればわかりやすいのかもしれません。

過去の運営者が培ったリソース(資源)をそのまま使わせてもらうということですね。

 

オールドドメインの効果やメリットについて

正直言って、アフィリエイトサイトに「リンク」をはってくれるユーザーは非常に少ないですよね?

しかしながら、被リンクをもらわないとサイトを上位表示させることが出来ない・・・・。

そこで、被リンクに関しては、おそらくサイトアフィリエイトをやっている人の、90%以上が自作自演のリンクに頼っているかと思います・・・が、今の時代それも危ない。

それならば、最初から自然についたリンクが沢山あるドメインを利用したほうが効率が良いと考える方にとってはオールドドメインを使うメリットが生まれるのです。

※選び方を間違えなければ、自然についたナチュラルリンクが沢山ついている場合が多いです。注意したいのはもともとの運営者が「アフィリエイターだった場合」です。自作自演リンクがついた状態のドメインを取得しまったら、デメリットでしかありません。

 

また、販売用のメインサイトではなく、リンクを送るために構成されるサテライトサイトでの活用をする場合においては、もっともオールドドメインは効果的に活用は出来ると言われています。

個人的にはサテライトサイトの構成のような事を推奨してはいませんし、やっていませんが、階層単位でリンクを送っていく作業を「既に被リンクがついているサイト」であれば、一気に短縮させることが出来てしまうことは間違いありません・・・が、どうなんでしょうね?(危ない)と思います。

POINT
被リンクを集めることでサイトの評価が上がることは間違いありませんが、それ以上に重要なのはやはりコンテンツです。コンテンツがしっかりとしていないのに、リンクがはられていたら、それこそ不自然となりますので、こういった裏技的なことに集中しないほうが、僕はよいと思います。

 

デメリットはペナルティと労力とお金

オールドドメインを使うデメリットを逆に紹介しておくと、ペナルティ、労力、そしてお金の3点になると思います。

メモ

(オールドメインを取得する前に、この3点を知っておいて!)

1.ペナルティ(どんなに更新しても検索エンジンに評価されない)

まずは、取得したオールドドメインがペナルティを受けていた場合に、ペナルティも引き継いでしまうという点です。

以下の記事を参考にしてもらえれば、ある程度はペナルティを受けていたサイトかどうかの判断は出来ますが、それでも過去にペナルティを受けていたドメインを取得してしまうのはデメリットでしかありません。

参考:「オールドドメインのチェック方法」で取得する前のドメインをチェックしてみましょう。

 

また、これは個人的な感覚ですが、オールドドメインで運営していたサイトは、突然ペナルティを受けるような印象があります。ライバルサイトのチェックをしていると、「あれ?あのオールドドメインのサイトはどこへ・・・?」と結構な確立で消えていっているからです。

あとは、以前取得していた人が「どのように活用していか?」という問題もあります。ペナルティは受けていなかったかもしれませんが、公序良俗に反するものであったりした場合には・・・、問題ですよね新しく記事を書いていったとしてもインデックスがされにくいと思います。

 

2.労力(探すのが大変!)

次は労力ですね。質の高いオールドドメインを探すには結構な手間隙がかかります。しかも、取得した時点では「確実に質が高いかどうか?」の判断は非常につきにくいものとなりますので、費用対効果がわかりにくいという点がデメリットでしょう。

僕の感覚では、オールドドメインは「使ってみないとわからないもの」であると思っていますし、仮に1つのドメインに対して100本の被リンクがついていたとして、その全てをチェックしていたら・・・とんでもない時間と労力を失ってしまいます。

そう考えると、その時間を新規ドメインを取得して、「良質な記事を書く時間」に当てられたほうが僕はよいのでは?と思ってしまいますが、ある程度割り切って「○○という基準を満たすなら取得!」と決めて購入していくのなら、時間はあまりかからないので良いのかもしれません。

オールドドメインを探すツール等も販売されています。自力で探すのに時間がかかりすぎている方は、活用してみるのも良いかと思います。

 

3.お金がかかる(業者を使うと異常に高い!)

最後はお金の部分です。労力を惜しまず、自分の力で質の高いオールドメインを見つけられるようになれば、費用がかかりはしませんが、業者などに依頼をすると「なんでこんなに高いの?」と思うくらい費用が発生します。

ある程度、アフィリエイトでの報酬があり、手間隙をお金で購入するという投資的発想であれば良いのですが、無理をしてまで1ドメインに対して何万円も支払う必要はないのでは?と思います。質の高いオールドドメインを自分以外の第三者に依頼をして購入をすると、びっくりするくらい高い!と覚えておきましょう。

PS.僕は今後永遠に中古ドメインを業者から購入することはない!と断言できます。

 

藤村的まとめ

せっかく新規でパワーコンテンツサイトを作ろうと思うのなら、オールドメインを取得する必要はないと思います。

確かにエイジングフィルターのように、新規ドメインを信頼するまでには時間がかかってしまうような仕組みもありますが、それでも長い目で見れば新規ドメインのほうが有益というか、安心してサイト運営をしていくことが出来るほうが、個人的にはメリットかと。

そもそも、オールドドメインの力に頼って「無理やり価値のないようなサイトを上位表示させる」事自体が、検索エンジンからすると良いことではないことを考えると、そのうちこういった手法もダメになると思っていますので、僕は2015年以降はオールドドメインを積極的に活用はしないと思います。※テスト的に使うことはありますが。

 

いずれにしても、全てのサイトをオールドドメインで作っている人は、アルゴリズムの変更によって大打撃を受ける可能性もありますから、新規と中古をバランスよくドメインを取得するようにすることが大切かと思います。

新規でドメインを取得しようと思われるなら、「独自ドメイン取得・管理サービス業者一覧!」の記事を参考にどうぞ。